「ただ純粋に、友達になろう」

陽菜
「っ……いいの?」

恐る恐る私の手を握り返した水瀬陽菜。

ううん……陽菜。


「いいから言ってるんだよ!」

また涙をボロボロ流した陽菜。

陽菜
「っ……ありがとう」

意外と泣き虫なのか……。

愛生
「しょーがないなぁ、翠がそう言うなら私も友達になったげる」

陽菜
「えっ……」

愛生は私を見て、にっと笑った。