聖七
「っんだよそれ!?なんで付き合ってた時そんな危ないことしてんの言わなかった!?」

私の肩に手を置いてそう言った。

っ……だ、って。

陽菜
「言ったら、引かれるもん……っ。好きな人ができて、恋人になれても、理解してくれる人なんて……」

聖七
「バカか!今までの奴はそうだったかもしんねーけど族の奴を彼氏にしてんだから言っていいんだよ!族やってる奴ら、事情抱えてんのばっかなんだから……」

どうし、て……?

なんでそんな真っ直ぐな瞳を向けるの。

陽菜は、聖七にひどいことしたのに。

陽菜
「でももう遅いんだよ……陽菜は、本音で生きていくなんて難しいの……」