なんで、なにも言ってくんねぇんだよ……!

彩葉
「っどうして……」

愛生
「……あの子なんじゃないの?あの子がなんかしたんだよ!」


「っでも、そんなことあの子に言ってもどうにもならないよ……」

手紙を置いて、みんなを見た。


「納得いかねぇ……探すぞ」

俺から離れるなんてなに考えてんだよ。

キス、拒まなかったくせに……。

昨日、突然遠回りしたいと言い出した翠。

嫌いにならないでと縋った翠。

その時に、異変に気づけばよかったんだ。

なのに、なんで……っ。