そーっと部屋を出て、リビングのテーブルに手紙を置いた。

……読んでくれるよね。

玄関に行って靴を履いて、ドアを開けた。


「……ばいばい、みんな」

ーーバタン。

外に出ると、車から水瀬陽菜が出てきた。

陽菜
「早いね?」


「……行こ」

車に乗って、水瀬陽菜も隣に座った。

どんどん遠ざかってくシェアハウス。

ごめん、みんな……。


……どうか、無事でいてね。