月下美人

夏希
「はぁ?意味わかんね」


「わかんなくていいし!」

歩く夏希のパーカーを掴んだ。

夏希
「どうした?」


「……少し遠回り、しない?」

顔を見れずにそう言うと、パーカーを掴む手は夏希に包まれた。

夏希
「じゃーショッピングモールでも行く?」

え?


「なんで……」

夏希
「なんとなく。ほら行こ」

ショッピングモールに行くまで、私たちは無言だった。