月下美人

お母さんに頭を撫でられて、我慢していたものがどんどん溢れてくる。

優奈
「本当にそれでいいのね……?」


「っうん……藍にも、黙っててほしい。ごめんねお母さん……っ最後のお願いだから」

優奈
「翠……最後だなんて言わないの。いくらでも聞くから……転校手続きは任せて」

こくん、と頷いた。

こんな私のお願い、聞いてくれてありがとう。

最後まで静かに聞いてくれたお母さん。

最初は反対してたけど、ちゃんと事情を話したら受け入れてくれて。

あとは……その時が来るのを待つだけ。

ごめんね、みんな……。