陽菜
「守る。あんたがいなくなったら月下美人にも親友ちゃんたちにもなにもしないよ」

にこっと笑った。

ほんと、なに考えてんだろ……。


「じゃあ、もう行くから……」

陽菜
「ふふっ、ばいばーい」

カフェを出て、お母さんに電話した。

優奈
『もしもし翠?』


「もしもし……あのね、お願いがあるの。いま家に行ってもいい?藍いないよね」

優奈
『……待ってるわね』

お母さんは悟ったのか、すんなりOKした。