夜、といっても深夜2時半。

相変わらずうるさい聖七のいびきと、夏希の静かな寝息。

はぁ……いつ、実行しよう。

起き上がって、隣の夏希を見た。

初めて出会った時から、強引で。

誰よりも私のそばにいてくれて、いつも味方でいてくれた。

いつの間にか、好きになってて……。

そっと夏希の頬に触れた。

だめだ、泣くな私。

だめだって、わかってるのに……。

涙が止まんないよ……。


「好きだよ、夏希……」

届かない想いは、部屋に消えていく。