月下美人


「だ、だからっ……その……」

夏希を見上げて、目を逸らせずにいる。

うぅ……っ、


「……き、嫌いじゃない、から……っ」

夏希
「……むり」

部屋の奥に腕を引かれた。

っ??

壁に追い詰められて、夏希を見上げた。


「夏希?」

夏希
「俺のこと、好き?」

っ……。

顔に熱が集中するのがわかった。