月下美人

竜介
「翠!お前はとにかくあいつを信じろ!!自分の気持ちに嘘はつくなよ!!」

竜……今思えば、最初から今まで私のことを信じてくれた。


「そうだよ姉ちゃん。いまは竜介に月下美人がいるんだから」

ふたりとも……。


「大丈夫、だよね……」

竜介
「……ほんとに辛かったら、言うんだぞ?誰でもいいから、翠の心から信頼できる人」


「わかった。ありがとう」

ーープルルルル、プルルルルっ。

その時、私のスマホと竜のスマホが鳴った。

竜介
「大河からだ」