夏希に手を引かれて、屋上の隅に行った。

その瞬間、ぎゅーっと抱きしめられた。

っ……!?


「な、夏希?」

夏希
「ねっむ……」

ど、どういうこと!?


夏希
「別にいちいち謝んなくていいんだけど」

えっ……。

夏希
「何回も言ってんじゃん。俺は翠のって」


「え、それは今初めて聞いた」

……ような気がする。

夏希
「俺に対してなんとも思ってないの?」