水瀬陽菜はニコっと笑うと、私のお腹に手をあてた。

っ……。

陽菜
「じゃないと……わかってるよね?今度はお友達にも被害かけよっかな〜。彩葉ちゃんに愛生ちゃんに苺ちゃん。どうなると思う?」


「っやめて!あんた、卑怯だよ!!」

とっさに水瀬陽菜から離れた。

この女のペースになっちゃダメだ……っ。


「悪いけど、極楽鳥花はもう諦めた。今更ほしいなんて言わないよ。物じゃないし」

陽菜
「えぇ?強がっちゃって〜」


「私は、今度こそ大切なものなにひとつ奪わせないから。守ってみせるもん。奪えるもんなら奪ってみな?もっかい」