『ははっ……あははっははっ……!』

笑えてきちゃうよ……。


『姉ちゃん、なに笑ってんの……って、え?』

私の部屋に入ってきた藍と目が合った。


『姉ちゃんどしたんだよ?なに泣いて……』


『え……?泣いてるわけないじゃ、ん……』

頬を触ると、涙で濡れてて。

その日はずっと、藍に抱きつきながら泣き潰れていた。

その日から極楽鳥花は私の天敵。

暴走族なんかこんなもん。

暴走族も、私の天敵。

ごく普通の人になろう。