ふわっと夏希に包まれた。

夏希……。


「大丈夫……けど、帰ろうと思って」

夏希
「なら家行こ」

私を支えながら教室に入ってくれた夏希。

あぁ……やっぱ、夏希を取られたくない。

みんなを……奪われたくない。

鞄を持って、夏希と一緒に家に行った。

リビングのソファに座った。

ふう……。


「夏希ごめんね、学校」

はい、とお茶を渡された。

隣に座った夏希は、あくびをして。