月下美人

陽菜
「あ、翠ちゃんでもいいですか〜?実は中学同じで〜」

ビクッと肩が揺れた。

それと同時に、お腹あたりがズキズキした。

おかしいな……もう怪我の痛みは治まってんのに。

先生
「なんだ来栖。知り合いだったのか?」


「えっ、あ、……はい」

先生
「ならよろしく頼んだぞ」

なんだろ……嫌な予感しかしない。

愛生
「翠、もしかして例の……?」

隣の席の愛生がコソッと言った。

それにこくん、と頷く。