「だってほら、翠みたいに族に詳しいわけでも愛生みたいに可愛いわけでも彩葉みたいに知的なわけでもないし……」

今みたいにネガティブだしっ。

こんなこと言っても、怜央くんは迷惑になっちゃうだけ……、

怜央
「そういうとこだよ」

私の頭に手を乗せて頬に触れた怜央くん。

え?

怜央
「苺はか弱いし、ネガティブだしたしかに無知なとこもあるよね」


「うっ、おっしゃる通りです……」

怜央
「でも、人一倍周りを見てるしめちゃくちゃ嬉しいじゃん」

……え?