私と竜の間に来た陽菜ちゃん。

っ……。

こんな、こんな性悪女に騙されるの?竜。

みんな……騙されちゃうの?

そう思いながら時はすぎ、冬。

いつも通り憂鬱な気分で倉庫に行くと、珍しく静かで。

みんな、私に汚いものを見るような視線を向けてきた。

な、なに……?

竜介
『翠……ちょっとこっち来い』


『竜?どうしたの?』

手を引かれて倉庫の奥に行くと、傷だらけで泣きじゃくんでる陽菜ちゃんがいた。

……え?