まだ、ちゃんとお礼言えてなかったや。

夏希
「べつに、あの幼なじみに取られる気がしたから向かっただけだし」


「……信じても、いいんだよね?ほんとに」

夏希に向き合うと、真剣な目で見られて。

夏希
「あぁ。どんな時も翠のそばにいる。俺が翠を守るから。誰ひとり、触れさせない」


「約束だからねっ?」

そう言って、小指を見せた。

夏希は少し笑うと、小指を絡めてくれた。

夏希
「うん、約束。あ、俺もいい?」



夏希は顔を近づけると、耳元で口を開いた。