月下美人


「普通に友達がいて普通に恋をして。普通の女の子になるって決めたの!なのに……なんでいつまでも族と関わんなきゃなんないの」

ーードサッ。

え?

音がしてリビングのドアの所を見ると、彩葉たちがいて。

彩葉
「嘘……翠、なんでそんな大切なこと言わなかったの?」


「彩葉……」

愛生
「ずっとひとりで抱え込んでたの!?なんで隠してたの!」

愛生まで……!


「私たちには、言いたくなかったの……?」


「違っ……くないけど、でも、」