なんなの……泣かせる気なの?

夏希
「ちゃんとその気持ちは恋だって、俺もみんなもわかってる。何も言わなくていいから歩いて帰ろ」

ほら、とハンカチを渡された。

女子力高い……。


「夏希……遠回りしたい」

ぎゅ、と夏希の袖を掴んだ。

すると、夏希の手が私の手を包んで。

夏希
「公園寄ってくか」

あったかい……。

夏希
「……9年間、頑張ったな。お疲れ」

っ……。


「好き、だったの……っ!でも、妹としてしか見たことないって言われてっ……」