「翠には、もっといい人が現れるから」

昴はそう言うと、家へと入ってった。

っ……なんで?

妹としてしか見たことが……ない?

竜介
「……これでわかっただろ、翠」

涙目のまま振り向くと、家に入ったはずの竜がいて。


「な、んで……」

竜介
「聞いてた。昴は俺らを他人としてなんか見てないんだ」

そんな……。


「好き、なのに……私、昴のことが、」

竜介
「俺じゃダメなのか……?」