ふたりきりなら、全部、ぜんぶ。



「なに?」


「まず、ご飯と寝るときはぜったい一緒。
ちなみに寝る時はぎゅっとして寝ような」


「えっ!?」


約束ってそういうやつなの!?


「お風呂は……できればいっしょがいいけど、楽しみはあとでとっておくのが一番だし?」


「っ、ばか……!」


ぽかっと胸を叩くけれど、渚はニヤリと笑うだけ。

一緒に入るだなんて、はずかしくてぜったい死んじゃう……。


「あと、おはよう、おやすみ、いってきます、おかえりのキスは絶対」


「っ、なっ!?」


4回も!?


「4回も、じゃなくて。4回しか、なんだけど。
俺は今すぐ息もできないくらい激しいやつしたいんだけど」


「わ、わかったから、激しいやつ、とかそういうの、言わないでよ……」


「なんで?はずかしい?
これからもっと、はずかしいことするよ?」


「っ、も、もういいから、次……!」


「ふっ、かわいーなぁ。
キスは口にしてほしいけど、最初はハードル高いだろうから、ほっぺで大丈夫。俺は唇にするけど」


「っ〜〜!!」


「肌に直接ふれられるのが1番つらいって言ってたから。毎日して、慣れていこうな?」


「な、慣れる……」


「そう。それと最後にもう一つ」


ま、まだあるの?