***
『じゃあ、今日からふたりでの新婚生活楽しんでね♡』
『渚くん!またいつでも遊びに来てね!』
あれから汐さんたちに送ってもらってすぐに家に帰ったけれど、私の荷物はとっくにまとめられていて。
荷物は任せてってそういうことだったのね……。
そしてまぶしい笑顔の4人に見送られ、今はお互い荷物を片付けているところ。
「渚、なんとか荷物片づきそう?」
「もう終わる。
そんな物ないしな」
「そっか」
「……」
「……」
お、落ちつかない……。
珍しく渚が静かなせいか、変に緊張しちゃうし、本当にふたりきりなんだって、いやでも実感する。
っ、だめだ……。
じっとしてたらもっと無理。
意識しちゃう。
そう思って、息抜きに部屋を探検してみることにした。
本当、改めて見るとすごいお部屋……。
さっきはバタバタしてて気づかなかったけど、キッチンだけじゃなくて、洗濯機や大きいクローゼットまでついてて。
服さえあればふつうに住めるよね……。
それくらい物が充実してる。
「わっ!」
プールまである……!!
ベランダに出てすぐ飛び込んできたのはプライベートプール。
そばにはビーチパラソルと簡易だけどベッドもあるし、周りにはヤシの木みたいなのが立ってたり。
今度水着買いに行こうかな……。
しかも、今は夕方だからライトアップもされてて。
きれい……。
星が輝き始めた藍色とオレンジのグラデーションの空の下、たくさんのビルが立ち並ぶ。
ふだんこんな高いところから夜景を見ることなんてないから、ほうっとしてしまう。
「えっ、もしかしてこれ、露天風呂!?」
それからお風呂場にいってみると、まさかのバラ風呂。
赤、ピンク、白のバラはどれもよくよく見ればハートの形をしていて。
っ、はずかしい……。
これじゃ、ふたりで入ってね、って言ってるようなものだよ……。
「母さんどこまでこだわったんだよ……」
「渚……!」
いつのまに。
すぐうしろで声が聞こえてびくっとする。
『じゃあ、今日からふたりでの新婚生活楽しんでね♡』
『渚くん!またいつでも遊びに来てね!』
あれから汐さんたちに送ってもらってすぐに家に帰ったけれど、私の荷物はとっくにまとめられていて。
荷物は任せてってそういうことだったのね……。
そしてまぶしい笑顔の4人に見送られ、今はお互い荷物を片付けているところ。
「渚、なんとか荷物片づきそう?」
「もう終わる。
そんな物ないしな」
「そっか」
「……」
「……」
お、落ちつかない……。
珍しく渚が静かなせいか、変に緊張しちゃうし、本当にふたりきりなんだって、いやでも実感する。
っ、だめだ……。
じっとしてたらもっと無理。
意識しちゃう。
そう思って、息抜きに部屋を探検してみることにした。
本当、改めて見るとすごいお部屋……。
さっきはバタバタしてて気づかなかったけど、キッチンだけじゃなくて、洗濯機や大きいクローゼットまでついてて。
服さえあればふつうに住めるよね……。
それくらい物が充実してる。
「わっ!」
プールまである……!!
ベランダに出てすぐ飛び込んできたのはプライベートプール。
そばにはビーチパラソルと簡易だけどベッドもあるし、周りにはヤシの木みたいなのが立ってたり。
今度水着買いに行こうかな……。
しかも、今は夕方だからライトアップもされてて。
きれい……。
星が輝き始めた藍色とオレンジのグラデーションの空の下、たくさんのビルが立ち並ぶ。
ふだんこんな高いところから夜景を見ることなんてないから、ほうっとしてしまう。
「えっ、もしかしてこれ、露天風呂!?」
それからお風呂場にいってみると、まさかのバラ風呂。
赤、ピンク、白のバラはどれもよくよく見ればハートの形をしていて。
っ、はずかしい……。
これじゃ、ふたりで入ってね、って言ってるようなものだよ……。
「母さんどこまでこだわったんだよ……」
「渚……!」
いつのまに。
すぐうしろで声が聞こえてびくっとする。



