「ど、どうしてベッドが1つしかないんですかっ!?」
「あったりまえよ!
だって婚約者同士よ??」
キングサイズのベッドは、お姫様のベッドみたいに、白いレースがふんだんにあしらわれた天蓋つき。
「やっぱベッドは大きいほうが、ねえ?」
「お、大きかったら、なんなんですか……?」
「まあ、いろいろできるじゃない♡」
「最高」
なにをですか!?
てか満面の笑みでなにウンウンうなずいてるの渚ーーーーっ!!
って、あれ。
さっき汐さん、なんて言ってた?
ふたりがくっついたらすぐにここで住めるように……って。
「婚約もしたことだし、あとは卒業まで待って、籍を入れるだけだから、今日からここでふたりで住んだらと思って」
「は……はあああーーーっ!?」



