***
それから学校まで行くと、たぶん他校なんだと思う。
同じバスケ部の人たちらしき人、何人かが学校の前にいた。
もう試合終わったみたい。
渚、そろそろ出てくるかな。
そう思っていつもの広場のとこにいたら。
「ねえねえキミ!」
ん?
「そう!そこの!
ツインテールの!」
え、私のこと?
常日頃から長い髪をツインテールにしている私。
今日は土曜日で学校はないから、もちろん広場にはだれもいない。
ってことは……。
「私……?」
「そうキミ!
もしかして花柳の子?
めちゃくちゃかわいいね!」
で、出た……。
にこにこ笑って、グッと顔を近づけてくるその人。
こういうチャラい人、ほんとに苦手。
朝日くんと同じダークブラウンの髪なのに、ぜんぜんちがって見えるのは、やっぱり中身の問題?
「えっ、なになに花柳の子!?
休みの日になにしてんの?
もしかして、だれか待ってる?」
わらわら集まってきた他校のバスケ部の人たち。
うわぁ、なんかみんなチャラそう……。
「えー、もしかして俺たちの追っかけ?
どいつがタイプ?もしかして俺?」
「ひっ……!」
ちかいっ……!
そして、腕を掴まれそうになったとき。
「だれの許可得て、この子に近づいてんの」
「渚……!」
それから学校まで行くと、たぶん他校なんだと思う。
同じバスケ部の人たちらしき人、何人かが学校の前にいた。
もう試合終わったみたい。
渚、そろそろ出てくるかな。
そう思っていつもの広場のとこにいたら。
「ねえねえキミ!」
ん?
「そう!そこの!
ツインテールの!」
え、私のこと?
常日頃から長い髪をツインテールにしている私。
今日は土曜日で学校はないから、もちろん広場にはだれもいない。
ってことは……。
「私……?」
「そうキミ!
もしかして花柳の子?
めちゃくちゃかわいいね!」
で、出た……。
にこにこ笑って、グッと顔を近づけてくるその人。
こういうチャラい人、ほんとに苦手。
朝日くんと同じダークブラウンの髪なのに、ぜんぜんちがって見えるのは、やっぱり中身の問題?
「えっ、なになに花柳の子!?
休みの日になにしてんの?
もしかして、だれか待ってる?」
わらわら集まってきた他校のバスケ部の人たち。
うわぁ、なんかみんなチャラそう……。
「えー、もしかして俺たちの追っかけ?
どいつがタイプ?もしかして俺?」
「ひっ……!」
ちかいっ……!
そして、腕を掴まれそうになったとき。
「だれの許可得て、この子に近づいてんの」
「渚……!」



