渚……私は渚といっしょがいいよ。
渚がいっしょだったら心強いよ。
でも、渚をあんなふうにさせてしまった私が言えるはずもなくて。
「よろしくね、花岡さん」
「やった!よろしく!鳳くん!」
「土方くん、だ、大丈夫?」
「だ、だだだ、大丈夫だよ!寺島!」
「げっ、あたし久遠となの」
「……」
そして、私は。
「むぎさんと、か」
朝日くん、と。
「ルールは簡単!
玄関から入って4階の図書室に置いてある箱に、今もっているくじを自分たちのグループの番号が書かれた箱に入れてくるだけ!人が多いので、ジャンジャン行きますよー!」
では、1組目、スタート!
そう言って、怖いなんて言ってる間にもう1組のグループがスタートした。
私たちは、最後、5組のこれまた1番最後のグループ。
この学年で肝試しをする最後のグループになる。



