ふたりきりなら、全部、ぜんぶ。



その言葉に、みんなが一斉に朝日のほうを向く。


「……」

「あの、朝日くん……?」


黙ってなにも言わない朝日。

その表情はうつむいていて、見えない。


「……ごめん、なんだっけ」

「は?」


「話、聞いてなくて。
なに、やるんだっけ……」


その言葉にみんなの空気が凍りついた気がする。

なかでも。


「みんなでやろうって決めて、ペアも決めて、さっきあたし、よろしくねって言ったよね……」


花岡さんの声が震えてる気がする。

これは、まずい……。


「なのに話聞いてなかったって、どういうこと!?
これ遊びじゃなくて、ちゃんとした練習なんだよ!?真面目にやってよ!」


「花岡さん、落ちついて、」

「そうだよ、朝日も悪気があったわけじゃ、」


慌てて鳳と碧が止めに入るけど、花岡さんはとまらない。


「告白とか、内心バカらしいって思ってるんじゃないの?女の子泣かせで有名だもんね?なのになんでモテる俺が告白なんてって、高みの見物でもして……」


「ちょっ、ちょっと待って、香澄ちゃん!」