ふたりきりなら、全部、ぜんぶ。



「じゃあ、一回、ひとつふたつやってみようと思うんだけど、ペアはオレが決めたんだけど、いい?」


「早く教えて!?」

「あたしの相手、だれ!?」


花岡さんと寺島さんがめちゃくちゃ乗り出してるけど、もはやあってないようなもんだよな……。


だって。


「まあ、こうなるよね」

「そうだね……」


むぎと森山が苦笑いでうなずいてる。


元々付き合ってるむぎと俺。

というか、いくら余興でも、他の男に告白されてる姿なんて、死んでも見たくない俺の希望。


森山と碧。

寺島さんと鳳。

花岡さんと朝日。


「やったー!鳳くん!よろしくね!」

「うん、よろしくね」


「も、森山!
オレとだけどいい?」

「むしろ土方とで安心した。よろしくね」

「っ〜!!」


「なっ、渚!」

「うん?」

「その、私……楽しみに、してるね」

「ぐっ……」

「な、渚?」


やばい。

今一瞬、まじでキスしそうになった。


どこか照れたような、でもホッと安心して、俺でよかったって、うれしそうな顔。


俺でよかった、とか最高すぎない?


つーか、かわいい。

笑った顔、かわいすぎるって。



頭なでる手、完全に震えてるんだけど。