ふたりきりなら、全部、ぜんぶ。

***


「ってなわけで、ドキドキ☆妄想シチュエーション大会をやろうと思うんだけど、みんなどう思う?」


「え〜!!
めちゃくちゃいいじゃん!それでいこうよ!」


「あたしも!つか、早く練習しよう!?」


「あたしも賛成。
見てる人はぜったい面白いと思う。恋愛系とか絶対盛り上がるだろうし」


「わ、私も大丈夫!」


ドキドキ☆妄想告白シチュエーション大会。

碧……そういうことか。


「これ、大変なのって俺たち男子のほうだよな?」

「まあ、女子は聞いてる……というか、告白されるだけだから」


苦笑いの鳳に、俺も苦笑いするしかない。


「じゃあ決まり!
さっそくはじめますか!」


碧が提案したその企画。

ドギドキ☆妄想シチュエーション大会。

つか、ネーミングセンス……。


内容は、ちょうど男女4人ずついるってことで、たとえば


「女子がキュンとくる、逆チョコ渡して告白」

「好きな子に意識してもらう一言」


とか、女子がキュンときそうなセリフを言って、一番よかった人に手上げてもらうってやつ。


一応女子がキュンとくる、がメインだけど、これにうちの男子が盛り上がらないはずがない。


『え、告白?』


『そう。もういいかげん、森山にはオレのこと、マジで意識してもらいたいし。これで多少意識してもらって、もう告白する』


『そっか。うん、いいと思う』


今回のがどれだけ森山に響くかはわかんないけど、男して一回くらいは意識してもらいたいからって。