***
「あら、おかえり〜!
渚くんも、おかえりなさい!」
「ただいま」
「ただいまです」
「ぐふっ、ぐふふ」
なにニヤニヤしてるの、お母さん……。
それから家に着くと、お母さんが買い物から帰ってきたところだった。
「渚くん、今日もうち遊びにくるでしょ?
おいしいタルト、買ってきたの!」
「いいんですか?」
「もちろんよ〜!
渚くんのことは息子と思ってるし、なんならウチに住んでもいいくらいよ!」
「なに言ってるのお母さん!?
ねっ、渚からもなんとか言って……え?」
ほらほら入って入って♪
なんて渚の背を押すお母さんを止めようとして。
「……」
ちょっとちょっと渚!?
満面の笑みのお母さんの前で、口に手を当てて顔を背けてる。
一瞬見えた口元は緩んでた気がした。
えっ、もしかして……。
喜んでる!?
普段、私の前でもめったに表情変わらないじゃん!
というか、笑ってるところだって結構貴重なのに。
なぜそこで喜ぶ!?
「ありがとうございます。
あー……むぎ」
「えっ、な、なに?」
「お言葉に甘えさせてもらうけど……このまま部屋、上がって平気?」
「あら、おかえり〜!
渚くんも、おかえりなさい!」
「ただいま」
「ただいまです」
「ぐふっ、ぐふふ」
なにニヤニヤしてるの、お母さん……。
それから家に着くと、お母さんが買い物から帰ってきたところだった。
「渚くん、今日もうち遊びにくるでしょ?
おいしいタルト、買ってきたの!」
「いいんですか?」
「もちろんよ〜!
渚くんのことは息子と思ってるし、なんならウチに住んでもいいくらいよ!」
「なに言ってるのお母さん!?
ねっ、渚からもなんとか言って……え?」
ほらほら入って入って♪
なんて渚の背を押すお母さんを止めようとして。
「……」
ちょっとちょっと渚!?
満面の笑みのお母さんの前で、口に手を当てて顔を背けてる。
一瞬見えた口元は緩んでた気がした。
えっ、もしかして……。
喜んでる!?
普段、私の前でもめったに表情変わらないじゃん!
というか、笑ってるところだって結構貴重なのに。
なぜそこで喜ぶ!?
「ありがとうございます。
あー……むぎ」
「えっ、な、なに?」
「お言葉に甘えさせてもらうけど……このまま部屋、上がって平気?」



