***
「ごちそうさまでした」
「お粗末さまです」
時刻はお昼すぎ。
「とりあえず、買い物行ってこなきゃだね」
「そうだな。家にあるの、卵と牛乳とパンしかないし」
さすがにホテルにスーパーはない。
でも歩いてすぐのところに、ショッピングモールがあって、大きいスーパーも入ってるから、そこに行こうかな。
「ちなみにだけど、今日の夜ごはんリクエストある?」
「俺が作る」
「やだ。さっき作ってもらったし、今度は私が作りたい」
「絶対に俺が作るって言っても?」
「いくら渚でもこれだけは絶対に譲らない!」
渚はぜんぶ自分がやってあげたいって言ってくれたけれど、夫婦はふたりで一つだもん。
旦那さんだけにすべてを任せるなんて、妻失格だよ!
せめてふたりで協力し合いたいから。
「なら、ふたりで作る?」
「えっ!」
「夢だったんだよな。むぎとふたりでキッチン立つの。めちゃめちゃ新婚っぽいし」
「っ……で、なにが食べたいの!?」
「ふっ、照れてる照れてる」
「照れてない!」
「かわいい。
そうだな、やっぱ精がつくものがいいよな」
精がつくもの?
「なんで?」
「んー、今日の夜に向けて体力つけとかなきゃ、じゃん?」
「は?」
夜?体力?
「それってどういう……」
「あ。むぎの好きなレモンティーは絶対買お。これもカフェイン入ってるから眠気ざましになる
し」
「眠気覚まし?」
さっきから言ってる意味が分からな……。
「うん。だって、寝かさないよ状態にできるから」
「はあっ!?」
ニッと口角をあげた渚に、ぶわっと全身が熱くなって、さっき渚に秘密にしたことを思い出してしまう。
「だって、むぎから好きって言ってもらわなきゃ俺寝れないし」
「そこなの!?そんなの、今言う……」
「お、ほんと?
言ってくれる?」
ぐっ……!
「ごちそうさまでした」
「お粗末さまです」
時刻はお昼すぎ。
「とりあえず、買い物行ってこなきゃだね」
「そうだな。家にあるの、卵と牛乳とパンしかないし」
さすがにホテルにスーパーはない。
でも歩いてすぐのところに、ショッピングモールがあって、大きいスーパーも入ってるから、そこに行こうかな。
「ちなみにだけど、今日の夜ごはんリクエストある?」
「俺が作る」
「やだ。さっき作ってもらったし、今度は私が作りたい」
「絶対に俺が作るって言っても?」
「いくら渚でもこれだけは絶対に譲らない!」
渚はぜんぶ自分がやってあげたいって言ってくれたけれど、夫婦はふたりで一つだもん。
旦那さんだけにすべてを任せるなんて、妻失格だよ!
せめてふたりで協力し合いたいから。
「なら、ふたりで作る?」
「えっ!」
「夢だったんだよな。むぎとふたりでキッチン立つの。めちゃめちゃ新婚っぽいし」
「っ……で、なにが食べたいの!?」
「ふっ、照れてる照れてる」
「照れてない!」
「かわいい。
そうだな、やっぱ精がつくものがいいよな」
精がつくもの?
「なんで?」
「んー、今日の夜に向けて体力つけとかなきゃ、じゃん?」
「は?」
夜?体力?
「それってどういう……」
「あ。むぎの好きなレモンティーは絶対買お。これもカフェイン入ってるから眠気ざましになる
し」
「眠気覚まし?」
さっきから言ってる意味が分からな……。
「うん。だって、寝かさないよ状態にできるから」
「はあっ!?」
ニッと口角をあげた渚に、ぶわっと全身が熱くなって、さっき渚に秘密にしたことを思い出してしまう。
「だって、むぎから好きって言ってもらわなきゃ俺寝れないし」
「そこなの!?そんなの、今言う……」
「お、ほんと?
言ってくれる?」
ぐっ……!



