***
「まずは一つ。俺のこと知ってくれてめちゃめちゃ嬉しい」
「えっと……まあ、うん」
どう反応するのが正解なのこれ……。
頬杖をついて、好きを隠さない甘さでほほえむ渚にしどろもどろ。
というか……。
「私、ダメ人間になりそう……」
「ダメ人間って?」
「だって……」
このフレンチトースト、おいしすぎるし……。
あれからリビングに行ったらできたてあつあつのフレンチトーストがあって。
聞けば起きてからコンビニで材料を買ってきたんだって。
「こんなにおいしいフレンチトースト作れるとか、渚天才……」
「べつに。
卵と牛乳とパンしか使ってないよ」
彼氏よりも朝起きるのが遅い上(起きたら昼)に、朝ごはん彼氏任せ。
汐さんが言ってた花嫁修業どころか、ただただだめでズボラな女になりそう……。
「朝一瞬起きたけど、すぐ寝ちゃったし、気持ちよさそうに寝てるとこ起こすのかわいそうだなって」
「え、朝起きた?」
「覚えてねーの?
あんなにかわいく笑っておはようって言ってくれたじゃん」
「かわいく!?」
「そう。こんな近い距離で、しかも俺の名前よんで、好きって言ってくれたの」
「ちょっ、ちか……って、ええっ!?」
「たぶん夢の中で、だけど。どんな夢見てたの?」
どんな夢って……ほとんど覚えてない。
うっすら起きたような記憶があるくらいで……。
「無意識かー。なら無意識でも俺のこと好きって思ってくれてるってことだよな……なに、すっげーかわいいんだけど」
グイグイ顔を近づけてくる渚を私も負けじと押し返す。
「まずは一つ。俺のこと知ってくれてめちゃめちゃ嬉しい」
「えっと……まあ、うん」
どう反応するのが正解なのこれ……。
頬杖をついて、好きを隠さない甘さでほほえむ渚にしどろもどろ。
というか……。
「私、ダメ人間になりそう……」
「ダメ人間って?」
「だって……」
このフレンチトースト、おいしすぎるし……。
あれからリビングに行ったらできたてあつあつのフレンチトーストがあって。
聞けば起きてからコンビニで材料を買ってきたんだって。
「こんなにおいしいフレンチトースト作れるとか、渚天才……」
「べつに。
卵と牛乳とパンしか使ってないよ」
彼氏よりも朝起きるのが遅い上(起きたら昼)に、朝ごはん彼氏任せ。
汐さんが言ってた花嫁修業どころか、ただただだめでズボラな女になりそう……。
「朝一瞬起きたけど、すぐ寝ちゃったし、気持ちよさそうに寝てるとこ起こすのかわいそうだなって」
「え、朝起きた?」
「覚えてねーの?
あんなにかわいく笑っておはようって言ってくれたじゃん」
「かわいく!?」
「そう。こんな近い距離で、しかも俺の名前よんで、好きって言ってくれたの」
「ちょっ、ちか……って、ええっ!?」
「たぶん夢の中で、だけど。どんな夢見てたの?」
どんな夢って……ほとんど覚えてない。
うっすら起きたような記憶があるくらいで……。
「無意識かー。なら無意識でも俺のこと好きって思ってくれてるってことだよな……なに、すっげーかわいいんだけど」
グイグイ顔を近づけてくる渚を私も負けじと押し返す。



