目にいっぱいの涙を溜めて耐えているようだった。 おいおい、明るく可愛いサヤを泣かせたのは誰だよ。 俺のサヤ泣かせるのは許さない。 そーだ! ぽんっと閃いた。 椅子の隣に腰をかけて、 女どもに見せつけるように真向かいに座り、 「サヤ、まだケーキ残ってるよ?」 食べる気が失せたであろうケーキをフォークで 一口より大きく切る。