「…私はね、妖精なの」 「へぇ、妖精か…」 「昔は普通に見えてたんだけど、 人間たちが私たちの場所を汚したり奪ったりするから、隠れるようになったの」 「…それっておかしいよね? どうして被害者側が逃げたり隠れなきゃいけないの? …って私も奪った側か。 私が謝ってもどうしようもないかもしれないけど…。すみませんでした」 そう言って頭を下げた。