侍女や従者は後ろの馬車だ。
 そしてこの馬車には私とロナウドの二人きり。
 ロージーはホワイト家でお父様達と一緒に私達を迎える予定になっている。

 ロナウドもロージーも本来、優しい人達。
 私を慕い、気づかってくれる。
 それは私がロナウドの婚約者で、それが当たり前だと思っていたから。

 ところがそれは大きな間違いだったのだと知らされた。
 誰もが真実を隠し、空白をなかったものにしようとしている。 それがまたしても当然の事だと思い込んで。

 きっと私を傷つけない為なのだろう。
 いや、そうするべきだという優しさからの裏切りを隠したくて。