「お姉様……嫌です。 私は嫌です」
ロージーは自分の侍女に渡されたハンカチで目元を押さえている。
「ロナウドの良き妻になるのよ?」
「お姉様が行くのなら私もついて行きます!」
「何を言っているの? 貴方は彼の婚約者でしょう」
「お姉様の側にいたいの」
私は胸元に着けていたブローチを外して、ロージーに着け直す。
「これはね、ロナウドのお母様に頂いたもの。 シモンズ家に持って行っていたつもりだったのに今まで忘れていたの。 きっと本当は私ではないと気づきたくなかったのよね」
アマリリスのブローチは、やはりロージーに似合う。
「大丈夫よ、貴方は素敵な女性だもの」
「お姉様がいないなんて考えられません。 お願いです、私も……」
「そして今度はジェイを奪うの?」
「お姉様……」
「夢見る時間はもう終わりよ」
ロージーは自分の侍女に渡されたハンカチで目元を押さえている。
「ロナウドの良き妻になるのよ?」
「お姉様が行くのなら私もついて行きます!」
「何を言っているの? 貴方は彼の婚約者でしょう」
「お姉様の側にいたいの」
私は胸元に着けていたブローチを外して、ロージーに着け直す。
「これはね、ロナウドのお母様に頂いたもの。 シモンズ家に持って行っていたつもりだったのに今まで忘れていたの。 きっと本当は私ではないと気づきたくなかったのよね」
アマリリスのブローチは、やはりロージーに似合う。
「大丈夫よ、貴方は素敵な女性だもの」
「お姉様がいないなんて考えられません。 お願いです、私も……」
「そして今度はジェイを奪うの?」
「お姉様……」
「夢見る時間はもう終わりよ」