ある日の放課後、いつものように九条兄弟を私の部屋に呼んで、手作りのクッキーを食べてもらっていた時のこと。


突然眞白くんがカレンダーを指差し、声をあげた。


「あ、来週の僕たちの誕生日、学校休みじゃん」


「えっ、誕生日!?」


「うん、そう。来週の日曜だよ」


突然の新情報に、思わず目を見開く私。


まさか、二人がもうすぐ誕生日だったなんて。


「え、じゃあお祝いしなくちゃ。私、誕生日ケーキ作ってもいいかな?」


とっさに思いついてそう聞いてみたら、隣に座っていた眞白くんが嬉しそうに目を輝かせた。


「マジで? 超嬉しいんだけど! ぜひ作ってよ」


「ほんと? よかった。じゃあ、眞白くんと楓くんの好みに合わせて作るから、リクエスト聞かせてね」