さやかちゃんはまん丸の目でオレを見ている。



その目で見られると、逃げ出したいような、吸い寄せられるような、何とも言えない心地になる。





告白、したい。


気持ちを伝えたい。



その手を握って、その目を見つめていたい。







ぎゅっと大切に抱きしめたい。








「さやかちゃん」


告白しなくちゃ、さやかちゃんとの距離はきっと縮まらない。





「あの、オレと……」






そこまで言って、オレの頭の中は真っ白になった。






「オレと……」



負けずにもう1度トライする。






「……デートしてください!」






デートしてください!?

何言ってるんだろう!!


いや、でもこれがオレの精一杯かも。




さやかちゃんの反応を恐る恐る待つ。




きっとまたつれない態度で去って行くんだろうな。



オレの恋も、ここまでか……。




「いいですよ?」



……え?