はい、皆さんこんにちは。

ここからは、あとがきの時間です。

あけおめ。

前年もエロマフィアから始まり、年末に投稿してエロマフィアで締めようかなと思ったんですが…。

エロマフィアが前年で終わる訳ねぇよなぁ!?

ってことで、今年もエロマフィアから始まりじゃあ!

二年連続で、年明けをエロマフィアで迎える気分はどうだ!?最高だろ?

もうね、これね、モバスペ時代から通算、第六段なんでね、エロマフィア。

今更新規さんはいないだろうという前提で、話を進めさせてもらって良いですかね。

今から1から読み始めようと思ったら、もう途方もない感じになりますよね。

まぁ、何だかんだご時世がご時世なんで、外に遊びに行くのもアレだし、家でゴロゴロ寝てるだけってのもアレだし。

やることねーから、エロマフィア1から読むか、という選択肢は、アリかもしれない。

文章量的には、かなり良い暇潰しになりますよ。

今作のエロマフィア第六段も、800ページ越えましたからね。自分でもびっくりしてますよ。

最初始めたときは、200〜300ページくらいで終わって、第二部で別のエピソードを…とか思ってたんですよ。

それがあなた、蓋を開けてみれば、『帝国の光』のエピソード一つで800ページ越えとは。

さすがエロマフィア。次元が違うな。

ここまでお付き合い頂いた方、改めて、ありがとうございます。

思えばここまで読んでくださってる方って、無印の頃から、エロマフィア第六段まで、ずーっとお付き合いくださってるってことですよね。

…神か何かですか?






と、まずは挨拶したところで。

…申し訳ありませんでした(土下座)。

私言ってましたよね、前作のクロノスタシスⅢで。

次回作は、野いちご新規さんを取り入れる為に、完全オリジナルの新作を書きます、って。

…何書いてんの?お前。

いや、頑張ってたんですよ。クロノスタシスⅢが終わって、「よし、次は新規さんを募る為に、新作オリジナルを…」と思って、実際書き始めてたんです。

で、そっちが30ページくらい進んだ頃。

奴がね…ルレイアがね…舞い降りたんですよ。例によって。

「へぇ?最近引っ越ししたそうじゃないですか。で、俺への挨拶がまだのようですが?」とでも言いたかったんですかね。

死神に鎌チラつかせられたら、そんなのもう新作なんて書いてる場合じゃないじゃないですか。

そんな訳で、書きかけの新作を放置して、こちらに着手。

ルレイアも満足していることでしょう。

まぁ、いずれにしてもエロマフィア第六段は、以前から宣言してたのでね。

とはいえ、野いちごさんに引っ越してきて、出す作品は2作続けてモバスペ時代の続編モノとは。

この作者、もう野いちごで新規さん獲得する気ないだろ。

とにかく自分の楽しみの為に書いてるな。さては。

実は今も、次書きたいのはクロノスタシスⅣだったりする…。

いや、さすがにそれは「何やねんこの作者?」となりかねないので(既になってる説)、次回作こそはオリジナル出します。はい。

説得力ゼロですが、次回作は新作オリジナルを書こう。

しかし、前述した、書きかけの30ページ前後の新作。

あれをなぁ…今から続きを書く気になれないんですよね。ちょっとキツかったんで。

なので、そっちはお蔵入りにして、また新しい別の作品を書こうかな…とか考えてたり。

まぁ、今ようやくエロマフィア終わって、ホッとしてるところなんで。

次何を書くかは、また考えます。

多分何かは書いてると思うよ。懲りずにね。

モバスペさんから一緒に引っ越してきて、このあとがきを今読んでくださってる方、全国に何人いるんだろうなぁとか思いつつ。

世界って広いし、一人くらいはいるんじゃないかな。

ありがとうございます。

野いちごさんって、なんかこう、「この作者が新作を投稿したら、通知が来る」みたいなシステムあるんですかね。

自分書き専で、人の小説は全く読まないので、そこのところ分からないんですよ。

いや、人様の作品を読んだら、自分の作品のあまりの稚拙さに心が折れて、二度と何も書けなくなるんじゃないかなぁという不安が…。

とにかく何が言いたいかと言いますと。

「次はオリジナルです」とか言っときながら、全然有言実行出来てなくて済みませんでした!以上!




じゃあここで恒例の、登場人物解説行きましょうか。

もう第六段なんでね。今更解説することもあまりないんですが。

まず堂々主人公。私の歴代作品の中で、一番の存在感とエロスを持つ男。

ルレイア・ティシェリー。

彼については、もう言わずもがなですね。最早。

とはいえ今回は、スパイ任務が主だったので。

久々に、ルナニア・ファーシュバルが帰ってきました。

ちなみにこの名前、ルレイアの偽名として使うのは二回目(ランドエルス騎士官学校潜入時以来)ですが、結構気に入ってます。

いつか、ランドエルス時代の登場人物をもう一回出したい、と思ってるんですが。

出す機会がなかなかありませんね。

また、ルレイアが格好良く鎌を振り回して無双する、っていうルレイア待望の機会を作ってあげたいと、常々思ってるんですが。

その機会も、なかなかないんですよね。

如何せんルレイアが強過ぎて、まともに相手にする人間がいないんだこれが。

ルレイアと戦いたかったら、戦車10台くらいは必須だな。

それでも負けそう。

今回はルナニアとして、鎌は勿論、ゴスロリ服も着れず、フェロモンレベルも下げて、おまけにルルシーと離れ離れの生活をしなければならなかったので、

その点、ルレイアは非常に欲求不満だったのではないでしょうか。

ちなみに今回の話、2〜3月(大学受験期間)から、8月くらいまでの、およそ半年間を描いたストーリーになっております。

意外と短いんですよね。

そしてここで、ルレイアが潜入していた、ルティス帝国総合大学について解説しておきます。

まず、エロマフィアシリーズをずっと読んでくださってる方はきっと、こう思ったでしょう。

「え、そんな学校あったの?」と。

私もちょっと思いました。

そこで疑問に思いますよね。

「あれ?ルティス帝国で一番の学校って、帝国騎士官学校じゃなかった?」って。

はい、そうです。

偏差値とか倍率とかを考慮すると、帝国騎士官学校の方が上です。

ルティス帝国総合大学は、確かに国内の「大学」の中では最高峰ですが。

小中高大学、全ての教育機関を総合して比較すると、帝国騎士官学校が一番です。

あくまで大学は、専門的な知識を、狭く深く学ぶ場所(対象高卒以上)。

帝国騎士官学校は、政治や用兵を主軸に、様々な分野を広く浅く学ぶ場所(対象中高生)。

こんな風に考えて頂ければよろしいかと。

ややこしくてごめんなさい。

つまり、ルレイアは大卒ではないけれども。

ルレイアが主席で卒業した帝国騎士官学校の方が、格としては上なんですね。これが。

おまけに帝国騎士官学校は、貴族向けの学校ですから。

大衆向けの大学とは、また種類が違うと言いますか。

まぁ、あの、あれです。

そういうことにしておいてください。

ルレイアを何学部に所属させるかは、ちょっと色々考えたんですが。

彼の場合、何処に所属しても、楽しいことになりそうだなぁと思いつつ。

最終的には、ルルシーに「お前が教師になったら、ルティス帝国の未来が終わる」と言わせたいが為に、教育学部に収まりました。

本人は、あくまで自分が教師になったら、カリスマ教師間違いなしだと信じてます。

が、本当にルレイアが教師になったら、ルティス帝国の教育委員会的なところが、マジで崩壊案件なので。

退学して良かった。

そして、そんなルレイアが所属していたサークル。

『ルティス帝国を考える会』ですが。

最初は、割と良さそうなサークルでしたよね。ちょっと入ってみても良いかなって思える。

それが段々と歪んでいく過程が、なかなかエグかったかなと。

ルレイアは普段、帝国騎士団、並びにその隊長達を貶す発言が多いんですが(彼の過去を考えれば当然ですが)。

段々『ルティス帝国を考える会』の中で、ルーシッドが批判の的に晒されているときは、実はかなり、いつもの毒舌がセーブされています。

これは自分が学生時代、周囲からいじめられていた経験があるからです。

無意識に、批判の的に晒されるルーシッドを、昔の自分と重ねていたんですね。

そういう意味では、ルレイアにとって『ルティス帝国を考える会』は、あまり居心地の良い場所ではなかったと言えます。

まぁ、『青薔薇連合会』に比べれば、ルレイアにとっては何処でも居心地悪いでしょうが。

おまけに、家に帰ったらそのルーシッドと二人きりでしょう?ルルシーにもなかなか会えずに。

ルレイア、かなりストレス溜まってそうなんで。

ちゃんと、後でルルシーに癒やしてもらってください。

あと、毎回不意打ちのように、私の頭の中に降臨するのやめてください。

今のところ、エロマフィア第七段は考えてませんが。

有り得るな。充分有り得る。

何なら、今すぐ書けと言われても書けそうだもん。

皆さん覚悟しててください。

私も、いつルレイアが私の脳内に降臨しても良いよう、覚悟しておきます。

本当不意打ちで来るから困るよ。

でも、そんなところが好き。



はい、長くなりましたが、次はそんなルレイアの相棒。

ルルシー・エンタルーシア。

作者としては、全然そんなつもりはないんですが。

毎回ルルシー、胃に穴が開くと言うか、頭痛の種が尽きないと言うか。

ルレイアを危険な目に遭わせたくない、もし危険な目に遭うことになるなら、その隣に自分もいる、と誓いながら。

それが出来ない状況ばかりが続いて、気の毒の一言です。

ルルシー、君が悪いんじゃないから安心してくれ。

ルルシーが誰よりも、ルレイアのことを大事に思ってるのは確かなんですけども。

今回は特に、最初から最後まで、全然ルレイアの傍にいられませんでしたからね。

ルルシーは、ルレイアが危険な目に遭うのが嫌な訳じゃないんですよ。

危険な目に遭ってると分かっていながら、助けてあげられない自分が嫌なんです。

なので、最初から最後まで、スパイ潜入作戦には反対していました。

その結果、『帝国の光』が覇権を握ろうが、ルティス帝国が共産主義国家になろうが、全然後悔はしないと思います。

でも、リーダーであるアイズが、承諾してしまった手前。

今更嫌だとは言えないので、渋々承知。

本当、絶対ルルシー、今回胃に穴開いてますよ。間違いなく。

可哀想だけど、今回はストーリー上仕方なかった。

次。次があれば、次回作があれば、そのときはちゃんと、ルレイアの隣に置いておくから。うん、多分。

…ちなみに、ですが。

さっき共産主義国家、というワードを出してしまったので、忘れないうちに断っておきますね。

私今回、コミュニズムとか平等主義とか政治改革とか、色々政治的な難しい言葉を、偉そうに連発していましたが。

自慢じゃないですが桜崎刹那は、資本主義とか共産主義とか、小学校の教科書の方が詳しいんじゃないか?ってくらいの知識しかありません。

一応、ウィ●ペディアで、軽く調べてみたりもしたんですが。

あまりに意味分からな、いや難し過ぎて、読めませんでした。

何とか主義とか何とか主義とか…うーん、今思い出しても頭痛くなる。

「このエアプw」状態です。

アホな作者で済みません。

前作エロマフィアでも言ったかな。桜崎さん、頭の方はあまり良くないんで…。

そういう方面をちゃんと齧った人が読んだら、笑止千万も良いところなんでしょうが。

こういうときは、魔法の一言。

これ、フィクションなんで。

どんなエアプでも知ったかぶりになれる世界。そこがフィクション。なんて素晴らしい。

つまり何が言いたいかと言うと、言葉の使い方とか意味とか、間違ってても、大目に見てくださいってことです。

ちゃんと勉強して書けば良いんでしょうが、如何せんオツムが悲しいんでね、桜崎さんは…。

それにほら、ルティス帝国って国がそもそも、架空の世界の架空の国なんで。

あくまで、オツムの悲しいエアプ作者が書いた、フィクションだと思って、白い目で見てもらえれば。

と、また長くなりましたが。

ルルシー、君良い人だからな。

ルレイアなんていう、厄介な相棒に恵まれて、色々大変だとは思うが。

ちゃんと幸せになってくれ。

…。

「それはルレイア次第だ」って言ってそう。




では次、『青薔薇連合会』幹部組リーダー。

アイズレンシア・ルーレヴァンツァさん。

意外と名前長いな。今更だけど。

アシュトーリアさんの影が、段々薄くなっていくにつれ。

彼の存在感が増していくという、不思議な方程式が出来つつあります。

もう世代交代しても良いんじゃないかな?と思う傍ら。

アイズが首領になっちゃったら、他の幹部組との立場が平等じゃなくなっちゃうので、未だに世代交代出来ず。

今でも、既にアイズがリーダーって空気はあるんですが。

完全に首領になっちゃうと、他の幹部組と一線を画すことになるので、それは良くないかな、と。

アイズ自身も、「自分はまだ首領になるには、知識と経験が足りない」と思ってそうですしね。

とはいえ、今回の件で、実質自分の代の『青薔薇連合会』の安泰を、ちゃっかり獲得しちゃってるというしたたかさ。

さすが、次期首領。

作戦反対派だったルルシーには、若干恨まれてそうですが。

そこは、アイズの広くて深い懐でカバーということで。

しかし、アイズもあまり口に出すタイプじゃないんで、気丈に振る舞ってはいますが。

今回の作戦、凄く葛藤したと思いますよ。アイズ。

任務そのものが危険な上に、引き際のタイミングも自分が決めなくちゃならなくて。

おまけに、後半では『光の灯台』(『白亜の塔』)なんてものも絡んできて、引くに引けない状況にもなってきて。

正直アイズとしては、自分の手に負えない状態まで陥って。

それでも自分が指揮官だからと、気丈に振る舞って作戦を立て。

仲間を信じて、見事に成功したから良かったものの。

一歩間違えば、『白亜の塔』がルティス帝国に流出しちゃう、なんてことになりかねなかった訳ですし。

皆はアイズを信頼しきってますが、アイズ自身は、自分のことを絶対に大丈夫、と信じきれるほど、自意識過剰じゃありませんので。

彼の肩にかかった重責は、かつてないほどに重かったと思います。

頑張ったな、アイズ。

君は立派な、『青薔薇連合会』の次期首領だ。




お次は、そのアイズの相棒。

兼、そんなアイズの精神衛生を健康に保つ、癒やし系ポジション。

アリューシャ・ヘルフェンリッツの解説行きましょう。

フルネームこんなだったんだな。ちょっと思い出すのに時間かかったよ。

アリューシャはアリューシャの印象が強くて、名字は忘れられがち。

アリューシャ本人は、自分の名前に凄い執着がある(その理由は過去作で明らかになってます)ので、名字忘れんなよ、って怒ってそう。

ごめん。

シュノちゃんの方は、最初の設定から、途中でルーチェスと入れ代わりで、スパイとして潜入する、つまりスパイ組に入れてたんですが。

アイズ、ルルシー、アリューシャの残留組三人は、正直あんまり出番ないかな、と思ってたんですが。

何だかんだ、最後の方のシェルドニア王国遠征で、若干の活躍を見せてますね。

残留組も、ちょっとは良いところ見せられて、良かった。

アリューシャのライフルは、もとの持ち主がアレなので、本当に5キロ先からでも撃ち抜けそうで怖いですね。

アリューシャは、普段のとぼけた態度と、狙撃時の頼もしさとのギャップが格好良くて、かなり好きです。

何気にアリューシャは、現状、死神ルレイアを殺せるかもしれない候補、筆頭ですからね。

近接戦闘じゃ、絶対にルレイアには勝てませんので。

遠距離からなら、ワンチャンあるかもしれない。

そう思うと、アリューシャの株上がりません?

まぁ、アリューシャが殺すつもりでルレイアを狙撃する、なんてシチュエーションは、まず有り得ないので。

無理なんですけどね、結局は。



では次、シュノさん行きましょう。

シュノ・ルヴァーシュ。『青薔薇連合会』幹部組の中で、唯一の女性です。

しかし実力は、『青薔薇連合会』でも屈指の戦闘力なんですよね。これが。

ルリシヤとルーチェスが加入する前は、ルレイアルルシーと合わせて、三本指に入る実力者ですから。

侮ると、痛い目を見るどころじゃ済みませんよ。

しかも今回は、彼女もスパイ組に入ってますからね。

前述した通り、これは最初から決めてました。

ルーチェスには、こう言っちゃ悪いですが、セカイさんというある種の枷があるので。

ルヴィアもそうですが、失う者がある人は、どうしても安全第一になっちゃうからね。

そんなときに備えて、凄く勉強を頑張っていたシュノちゃん、偉い。

しかし、ここで作者からマジレス。

幼少期、まともに学校行ってないシュノちゃんが、たかだか数ヶ月、猛勉強したところで。

ルティス帝国でも一二を争う、私立ローゼリア学園大学に(いくら、ちょっと偏差値の低い女子大の方だったとはいえ)入れるはずがないんですよね。

ストーリー上、なんかあっさり入ったように見えますが。

実は裏口入学だったんじゃないか説、浮上。

言い方は悪いですが、ルレイアやアイズ、ルリシヤ、ルーチェス達といった秀才と比べると、シュノさんはそんなに頭が良いタイプではないので。

ちょっと無理があるかなぁと思いつつも、そうしないと話が進まないので、結局入学してもらいましたが。

普通に考えたら、まず無理だと思います。

余程地頭良かったら別ですが。

そもそも、スパイ計画が持ち上がったのが2〜3月で。

そこからちょっと勉強してすぐ受験→合格、っていう離れ業を為し遂げた、ルレイア達も相当おかしいですけどね。

大学のレベルが低いんじゃなくて、この三人がおかしいだけです。

シュノちゃんについては…ちょっと裏口入学があったんじゃないかな、ということで。

とはいえ、大学潜入後のシュノちゃん、めっちゃ良い仕事してます。

何なら、ルーチェスより活躍してるくらいですからね。

さすが先輩。威厳を見せていくスタイル。

本人としては、少しでもルレイア達を助けたくて、無我夢中だったんでしょうね。

シュノちゃんは、他の幹部組より、仲間達に対して家族意識がとても強い子です。

その割には、最初の頃は周囲から距離を取ってたんですが。

それこそルルシーの言う通り、ルレイアとの出会いを通して、成長したんでしょうね。

個人的には、強くて格好良くて、しかも可愛い女の子、って大好きなので。

これからも、是非活躍して欲しい人物です。

しかし、他(ルレイア、ルリシヤ、ルーチェス辺り)のスペックが高過ぎるせいで。

あまり活躍の機会を与えてあげられなくて、大変申し訳ないキャラでもあります。



はい、じゃあ次は、そんな可愛いシュノちゃんを差し置いて、今作一番の活躍を見せた男。

ルリシヤ・クロータスの解説、行きましょうか。

お前、マジでMVPだと思うよ。

本心、素顔、素性、何もかも仮面の下に隠し。

あの、人を疑うことしか知らないヒイラから、心からの信頼を受けた数少ない人物の一人です。

よくここまで、演技を貫いたもんだ。

相当しんどかったと思いますよ。メンタル的に。

特に最後の方は、ヒイラが段々おかしくなっていって、ルリシヤのトラウマでもあるグリーシュを彷彿とさせてたので。

本人も、二度も救えなかった、と落ち込んでそう。

ヒイラの方は、『白亜の塔』の秘密を知ってしまった以上、救うも何も、消えてもらうしかなかったんですけどね。

つまり悪いのは、全部若ハゲ博士ということで。

そんな状況でも、ちゃっかり新作のカラーボールシリーズや、マジックなんかも習得してたりして、その点さすがです。

偽の『光の灯台』を仕込んでたときとかは、内心ニヤニヤしてそう。

それにしても、何でルリシヤが、序盤から『帝国の光』に潜入するという、一番危険な役目を負わされることになったのか、という経緯ですが。

ルレイアは、ルーシッドと同居させたかった(そもそも、ルーシッドの出番を作ってあげたかった)ので、ルレイアが序盤から『帝国の光』に潜入するのは無理。

ルーチェスは、中盤でシュノさんと入れ替わるので、序盤から『帝国の光』に入ったとしても、途中で抜けるのは無理。

じゃあ残るはルリシヤ、ってな感じで、実は消去法だったんですよね。

作者によって、消去法で一番危険な役目を負わされたルリシヤ。ごめんなさい。

四六時中監視されながら、ヒイラの目を掻い潜って彼の信頼を得る。

そして、その信頼を維持しながら、かつヒイラが『光の灯台』の開発を進めるのを阻止する。

物凄く神経を使う、大変な役目だったと思います。

正体がバレたら、一発退場だった訳ですからね。

いやぁ、本当よく頑張ってくれたと思います。

さてはルリシヤ、君、念願の後輩が出来たから、良いところ見せようと頑張ったな?

そういう、ちょっと遊び心があるところも、ルリシヤの魅力の一つですね。




お次は、そんなルリシヤに、ようやく出来た後輩。

ルレイアの弟子。

ルーチェス・アンブローシアさん。

どっかの読心魔法教師の前世がこの人です。

ルーチェスは残念ながら(?)不死身ではないので、危ないときはちゃんと引き際を弁えています。

ルーチェス君なぁ…。もうちょっと活躍させてあげたかった感ありますが。

『赤き星』をちょこっと触った後、速攻箱庭帝国に離脱しちゃいましたからね。

最終的には戻ってきて、シュノちゃんと『表党』で裏工作してましたが。

ルーチェスの、本来のスペックを発揮出来てない気はする。

何と言っても、あのルレイアの弟子ですからね。

良くも悪くも、ルーチェスにはセカイちゃんという、枷があるので。

守る者があると、どうしても行動が制限されてしまうことになるんですよね。

別に、セカイちゃんが悪い訳じゃないんですけど。

今作だけ読んだら(そんな人はいないと思いますが)、ルーチェスって大したことない奴だな、と思うかもしれませんが。

全然そんなことないですから。

何なら、来世では不死身の化け物になってますから。

皆さんルーチェスを舐めちゃいけませんよ。

多分頭の偏差値で考えたら、『青薔薇連合会』の幹部組の中では、師匠やアイズを抑えて、一番なんじゃないかな。

何せ王子様なので、教育環境は他の誰より充実してます。

おまけに多才です。

だからこそ、私立ローゼリア学園大学の受験のときも、余裕で美術学部に合格してたんですね。

いくらスパイ任務中とはいえ、課題を自分の奥さんにやらせるのはやめよう。

ルレイアもやってたけど、代返とかも、真似してしちゃ駄目ですよ。
 
それにしても美術学部って、何となく「絵が上手ければ入れるんだろう」みたいな印象を(勝手に)持ってたんですけども。

実は、結構勉強も出来ないと駄目なんですよね。まぁ大学によるとは思いますが。

身近に美大目指してる人がいて、物凄く感心した覚えがあります。

つまり何が言いたいのかと言うと。

ルーチェスって、めっちゃ頭良い上に、やろうと思えばルレイア並みの無双も出来るし。

ついでに多才で、料理、掃除、裁縫、何ならヘリの操縦まで、本一冊で習得してしまう天才なので。

しかも、ルーチェス・フェロモンまで習得してしまった。

彼に隙はない。

性格的にも一緒にいて楽しそうで、セカイちゃん、ちょっとあなた、私とポジション代わってくれませんか。

第七段がもしあれば、君は活躍するよ。



はい、それでは『青薔薇連合会』組はこんなもんかな。

次は帝国騎士団サイド行きましょうか。

段々と、『青薔薇連合会』に頭が上がらない感じになってきて、アストラエアとかは苛立ってそうですが。

オルタンスは、ルレイアと会える口実が出来て、内心喜んでそう。

そして、帝国騎士団サイドで解説するべきは、とにかくルーシッドですね。

ようやくこのときが来たよ。

ルーシッド、私はこのエロマフィアシリーズで、君を活躍させる機会をずっと探してたんだ。

何せ、あのルレイアの後釜ですからね。

絶対また何処かで、活躍する機会を作ってあげようと思いつつ、今まで出来なかったので。

今回、ようやくルーシッドが活躍する機会が出来て、作者としては肩の荷が下りた思いです。

ルアリスにしてもルーシッドにしても、初登場時はもっと、堂々としたキャラだったはずなんですけど。

ルレイアに染まると、誰しもたじたじになってしまうこの謎現象よ。

さらっと書いてますが、あのルレイアと半年近くも同居なんて、絶対苦労したに違いないですよ。

ルームメイトとしては最悪でしょうね。

のっけから、一緒に住む部屋の内装を、勝手にゴスロリ仕様に統一され。

日がな、ルレイアがハーレム会員を顎で使い、何ならエリュシアちゃんを下僕呼ばわりして、小間使いのように扱ってる様を見せられ。

とにかく自由奔放なルレイアに、振り回されっぱなしだったと思います。

常人なら、一日目どころか、一時間で心折れそう。

それが半年近くも頑張れたのは、ルーシッドが、帝国騎士団四番隊隊長の責務を忘れていなかったからでしょうね。

自分のやるべきこと、自分の貫くべき正義ってものが、ルーシッドにはありますから。

何とか頑張れたんだと思います。

偉いぞルーシッド。さすがルーシッド。

まぁ、帝国騎士団にいた頃から。

アドルファスと共に、ルレイア絡みのあれこれで、オルタンスに翻弄されること多かったですから。

それで慣れてたのかもしれない。

とはいえ、『ルティス帝国を考える会』では、皆から煙たがられるポジションを演じ。

家に帰ったら、死神ルレイアと一つ屋根の下でしょう?

本当、ルーシッドよく頑張ったな…。

君の活躍は忘れないよ。

いや、まぁこれからも出てくるとは思いますが。

多分今頃、帝国騎士団に帰って、アドルファスとリーヴァ辺りに、労いの一杯を奢ってもらってそう。

ふと思ったんですが、ルレイアが帝国騎士団の人間との同居を受け入れたのは、同居人がルーシッドだったからじゃないかと思います。

オルタンスはもっての外だし、ルシェお姉ちゃんは願い下げでしょうし。

とにかく、ルレイア自身が帝国騎士団にいた頃同僚だった隊長達とは、絶対一緒に住まなかったと思います。

ルーシッド、君は不本意だったかもしれないが。

君だったからこそ、ルレイアは帝国騎士団の人間との同居を受け入れたんだと思うよ。

ルレイアはこう見えて、ルーシッドのことをそこそこ認めてますからね。こう見えて。

そこは誇って良いと思うよ。

作者としては、ルーシッドにスポットライトを当てることが出来て、とても満足です。

…ところで。

今まで、随分濁してきたんですが。

折角野いちごさんに引っ越してきたことですし、改めてはっきりさせておこうかと思います。

何の話かというと、帝国騎士団の話。

この組織は何なのか、何の役割と権限を持っているのか、という話ですね。

自分でも、何と説明して良いか、考えていたんですが。

簡単に言うと、「ルティス帝国の偉い人」です。

物凄くアバウトな言い方ですが。

だって、こいつら、やってることの幅が広過ぎますから。

まず、国を守る軍隊としての役目。

国政を担い、国内の政治を行う役目。

何なら司法のトップにも立って、罪人を裁く役目。

ルティス帝国の何でも屋です。

総理大臣と裁判官やりながら、陸海空軍の大将やってるみたいな。

権力の一本化は良くないと思いますが、何だかんだ上手く行ってるルティス帝国やべぇ。

だから逮捕権限もありますし、警察も存在はしますが、帝国騎士団の下部組織的役割。

それに、軍隊としての役目もあるんだから、日々鍛錬もしなきゃならないし。

帝国騎士団、忙し過ぎでは?

本当に、国内のエリートにしかなれないポジションだと思います。

そんな多忙な中で、よくオルタンスは、『frontier』のライブなんて行ってる余裕があるよ。

それでも、今の女王様は自己主張の少ないアルティシア様ですからね。

前のローゼリア女王様なんかは、どんどん政治に口を出すタイプだったから、帝国騎士団の皆さんもやりづらかったと思います。

それに比べれば、今はちょっと楽なのかも。

それでも忙し過ぎるよ。

作者としても、出来るだけ帝国騎士団の負担を減らしてあげたいところですが。

残念ながら、これ以上組織を作ってしまうと、『青薔薇連合会』、帝国騎士団、新しい組織の三つ巴みたいになって。

まぁ、ややこしいことになるんですね。

だから自重してもらってるんですが…。

…ん?でも、それも悪くないかも?

ちょっと、第七段へのインスピレーションが…。

よし、この辺でやめておこう。またルレイアが降臨しかねない。