あたしはユエ船長だ。

ウミガメ丸は環状艦で補給艦だ。

大量の兵糧を輸送している。
そのため船の速度は遅かった。

帆船である。

あたしは女船長ユエ。

「はあ、うまいもんが食いたいな」

「そりゃそうですよ」

ウミガメ丸は大量の真水と生きた羊を輸送している。
あたしは船体に格納された12ポンド旋回式軽砲四門を見る。

弾薬庫がウミガメ丸はある。

ウミガメ丸は大きい。
しかも船体には防御区画がカラクリのちからで瞬時に閉鎖するようになっている。

つまり砲戦は他の艦艇にまかせ、陸戦にも使えるような小改良をもともとウミガメ丸はうけていた。

とはいえ、たいして役に立たなかったらしい。
いわば、ウミガメ丸は実験艦という扱いのあと、輸送船に編入されたようだ。

あたし英国婦人海軍ユエ船長が指揮する船はこのようなものであった。