エントランスホールから出て行った日子を目で追いながら、誠孝は言った。 「どこに行ったんだ、あれは。 財布つかんで出かけたが、あれで、なにか解決するのか」 敷地から出ずに左に曲がった日子の姿に東城が笑って言う。 「コンビニじゃないですか?」 「コンビニに、家、売ってないぞ」 「……相変わらずですね、沙知見さん」