呑んで帰って、そのままの勢いでゲームやったのかなあと最初は思った。
だが、つけっぱなしだったVRゲームの画面。
終了させようとしてよく見ると、一位から十位まで、全部自分の名前だったはずなのに。
一位に見知らぬ男の名前が君臨している。
実はこれ、オンラインゲームだったとか?
と床に投げてあったガンシューティングゲームのパッケージを思わず見る。
そもそもオンラインゲームじゃないし、今、ネットにつながってもいない。
シゲタカって誰だ……。
酔って出てきた私のもうひとつの人格だろうか、と日子は阿呆なことを考える。
だが、そこに出ているスコアはとても自分では出せそうにないものだった。



