昨日、あなたに恋をした

「お前だって、俺の告白のリハーサル、寝たフリして聞いてただろうが。
 ……そういえば、本番はまだだったな」

 誠孝は日子の手首をつかみ、
「今から言おうか」
と言ってくる。

 ひーっ。
 近いですーっ。

 もう一度、あのセリフを聞くとか。
 緊張するので、もういいですっ。

 いやっ。
 やっぱり聞きたいかもっ、とぐるぐる迷う日子の顔を見ていた誠孝は、

「やめた」
と言って手を離す。

 ええーっ!?
と叫んだ日子を見て笑っていた。