昨日、あなたに恋をした

「わ、私、そんな立派な人間じゃないですしっ」
「立派じゃないところが好きだ」

 うっ、と日子は詰まっていた。
 複雑そうな顔をする。

 だが、チラ、とこちらを見て、
「じゃ、じゃあ、一生ダメ人間でいます」
 誠孝さんが好きでいてくれるのなら、と言う。

「……いや、それもちょっと」
とうっかり言って、

「えっ?
 もうっ、どっちなんですかっ」
と叫ばれる。

「適当なこと言わないでください~っ。
 誠孝さん、そこに存在してるだけで、私を振り回してるんですからっ」

 日子は真っ赤になって、そう訴えてきた。

 いや、ほんとに……

 可愛くて仕方がない、と誠孝はちょうどいい位置にある日子のこめかみに口づけた。