昨日、あなたに恋をした

 だが、すぐに、するのではなかった……と後悔した。

 どう考えても、ただの呑み友だちだと思われてそうだし。

 ゲーム仲間だと思われてそうだ……。

 仕事のときには考えられないことだが、実行する前に、心が折れそうになる。

 自分がこんなに弱い人間だとは知らなかった。

 そう思った誠孝の頭に、ふと、以前聞いた日子の言葉が浮かんだ。

 時間ギリギリでデータを差し替えるとき、手が震えてできないと日子の後輩が言ったときのことだ。

「私も手が震えるときあるけど、やらなかったら、どのみち終わるから、私はやるわ」

 そうだっ。
 ここで言わなかったら、どのみち終わるっ。