昨日、あなたに恋をした

「最高ですね、グランピング」

 よく冷えたスパークリングワインを呑みながら日子は笑う。

「なにもしなくていいし。
 次々お料理出てくるし」

 ほとんどの料理は出来上がって運ばれ、ただ目の前で火にかけられるだけだ。

「……俺はこれがキャンプである意味をちょっと見失っているけどな」
と言いながら、誠孝はダッチオーブンに野菜やハーブとともに盛られた骨つき肉を見ながら呟く。

 一応、魚介類を自分たちで焼いたりはしているのだが、それも頼めばスタッフがやってくれるようだった。