昨日、あなたに恋をした

 みんな、スマホで虹を写真に撮り始める。

 日子もスマホのカメラに、濡れている木々の向こうの虹を収めたが、誠孝が、
「待った」
と日子の手首をつかんだ。

「インスタに、今、上げるなよ」

「あっ、そうか。
 外出先から写真を上げると、泥棒が入るって言いますもんね」

「いや、入るんじゃなくて、ここに来る」
と日子の手首をつかんだまま誠孝は言った。

 えっ? ここに来る?

「泥棒が?」
と日子は訊いたが、誠孝は、

「ストーカーが」
と言う。

「そして、おそらく、そのストーカーのストーカーもぞろぞろついてくる……」

 そう誠孝は眉をひそめて言ってきた。