湖畔のキャンピング場は曇天にも関わらず、人で賑わっていた。
日子は湖畔に張り出すウッドデッキつきのトレーラーハウスを見て、歓声を上げる。
「素敵ですねっ」
ここはチェックインが早いので、朝からいろいろと楽しめる。
ブルックリンスタイルの内装はトレーラーハウスというより、小洒落たカフェのようだった。
わあ、と日子はキャリーバッグを隅に置いて、ウロウロと見て回った。
キッチンにはワイングラスホルダーでグラスがたくさん吊り下げてあり、お店みたいだなと日子は思った。
バスルームも開けてみる。
温泉も施設内にあるのだが、トレーラーハウスの中にも、ちゃんとしたバスルームがあって、浴槽の他にガラス張りのシャワールームもある。
「わあ」
奥は寝室だった。
ベッドは二つあったが、寝室は一個しかない。
「……わあ」
日子は見ないフリをした。



