昨日、あなたに恋をした

「旅行ったって、すぐそこだろ。
 今からでも行けるくらいだ、距離はない」

 いや、距離の問題でしょうか、と思った日子だったが、ふと、そのとき、グランピングを諦めなくていい名案が浮かんだ。

「そうだ。
 今からでも、人数増やせますよね?

 みんなで行ったら……」

 いいじゃないですか、と言い終わる前に誠孝が言う。

「付き合ってない男女が二人でグランピングに行っちゃいけないのなら、付き合えばいいじゃないか」

 は?

「俺は構わない」
と言う誠孝の顔を見ながら、日子は、

 ……この人、どんだけグランピングに行きたいんだ、と思っていた。