「あら? 今日はずいぶんと軽めじゃない?
どうしたの?」
社食で列に並んでいると、日子より二年先輩で、秘書課の滝田郁美が日子のトレーを覗き込んで言ってきた。
「いや~、朝から親子丼食べたら、なんか胃にもたれちゃって」
チンすればいいので楽だったから、昨日買った親子丼を朝、食べたのだ。
「朝から、ガッツリねえ」
と笑う郁美に、
「あっ、滝田さ~ん。
お疲れ様で~す」
と裕子が列の後ろの方から手を振っていた。
裕子は美人で切れ者の郁美のファンだ。
日子もだが。
日子が入社した頃、郁美は人事にいて、新入社員のお世話してくれる郁美の絵に描いたような素敵なOL姿に憧れたものだ。



